2011年 10月 25日
マタニティの撮影
こんにちは。
カメラマンの原野です。
少し前のことになりますが、マタニティを撮影する機会がありました。
ご依頼いただいた方のお宅での撮影となり、
現場に着いたらまず場所の確保から始まります。
ライティングをたて、黒布を壁にかけ、
最低3.5メートル×3.5メートルぐらいの広さは必要でしょうか。
僕の自宅では全く不可能です(笑)。
この時も多少家具のお引越となり、
無事リビングのスタジオ化に成功。
どうして黒布なのかというと、
単なる記念撮影にしたいからではなく、
マタニティとして、何かを表すものにしたかったからです。
この時にしかないシルエット、美しさ、眼差し、期待、喜び、絆などがあると思います。
シンプルな背景のほうが、これらが浮かび上がってくると思うのです。
このように普段「人」を撮ることもしています。
やはり人と物とでは撮り方(ルーチン・テクニカル)の違いはあります。
しかし、その中でいつも心がけているのは、
相手(人・物・空間・料理など)をきちんと見させていただくということ。
こういった意味では、人と物を分けるつもりはないです。
カメラマンだから見るのは当たり前と思うかもしれません(笑)。
ここで言う「見る」というのは、自分の意思を付け加えることかもしれません。
写真はカメラのボタンを押せば誰でも撮れるものです。
だからこそ自分の表現がより大切なのだと思います。
マタニティ。
インテリアと一緒で、ずっと続けたいテーマです。