2012年 1月 10日

元旦の撮影

カテゴリー 日々のこと

あけましておめでとうございます。
カメラマンの原野です。

皆さまは新年をどのように迎えましたか?
僕はとても素敵な出会いがありました。

元旦、海外の方(おそらくデンマーク)の結婚セレモニーの撮影の仕事がありました。
おふたりだけで日本に来て、その間に挙式をするというとても珍しいケースでした。

とにかく最後まで詳しい情報が入ってこず、名前も不明だし、大晦日にはホテルから「チェックインの日に到着しない。もしかして撮影はないかもしれない」と電話がかかってくる始末でした。

セレモニー前には、僕が1時間ほどディレクションして、おふたりを撮影する予定でした。
全く(人間像も含めて)イメージができないので、 当然どきどきしました。
言葉は?歳は?衣装は?ブーケは?カット数は?場所は…?
紅白を見ていても、気持ち半分は明日のこと。

ちなみにどうしてそこまで緊張するかというと、僕の仕事は「写真館」ではないということです。
うまく表現できませんが、そこに来た人を、ある程度既にセットされた場所に立たせて、決まったポーズで撮るというものではないのですね。

何もない空白から、 場所をつくり、演出をし、「絵」として仕上げていく。
最初にかける言葉でさえ考えます(笑)。
なぜなら、いい写真を残すには相手から「ゆだねて」もらわなけなればいけないと思っているからです。
ただでさえ幼く見える日本人、中途半端ば年齢、英語もできない。ね、緊張するでしょう?

そんな中、「来られました!」というスタッフの声の先におふたりの姿を見た瞬間、
「ああ、大丈夫だ!」と思いました。
遠くからニコニコしながら、腕を組み、幸せそうに歩いてくるおふたり。
オーラに包まれているというか、とにかく大丈夫だと感じたのでした。
その後はいつもの自分(笑)。

撮影中もスイッチが入ってしまい、
日本語の間の無茶苦茶な英語と、身振り手振りのジェスチャーで進めていました。。
それが不思議とこちらの意思が伝わり、通訳の方も驚いていました。

セレモニーも感動的で、
神父、オルガニスト、アテンダーと僕だけだったのですが、
「形」ではなく、気持ちがこもったすばらしい時間でした。
おふたりも胸がいっぱいのご様子。

「国に帰ったらメールをしたいので、連絡先を教えてほしい」と言ってきてくれたことが今回の結果だと思います。
このおふたりお会いできたこと、そしてすばらしい一年のスタートをきれたこと、「写真」の力を感じた瞬間でした。

おふたりにも、そして皆さまにも、今年が幸せな年になりますように。

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